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2011年12月13日 (火)

National Trade Test

全国職業技術試験とでも訳すんでしょうか。
実は、先週一週間わがカプロング職業訓練校で国家資格を取得するための
試験、National Trade Test (NTT)が行われていました。
この資格は労働省が定めた国家資格で、その種類は、アーク溶接、皮革工芸、
木工、自動車整備、木彫りなど27種類にわたり、それぞれグレードスリーから
グレードワンまで3段階あります。(グレードスリーが下位資格)
グレードスリーの各資格については年1回毎年12月に、グレードツーとワンについては
年1回毎年8月に、全国各地の指定校(約200校)で実施されています。

今回私の配属先である金属加工科の生徒が受ける試験は、
アーク溶接、ガス溶接、General fitter(一般かん合)、Sheet metal(板金)の4つ。いずれもグレードスリー。
これまではアーク溶接の1試験のみでしたが、授業カリキュラムの変更や私の提案により、
たいていの生徒はアーク溶接とガス溶接の2試験、一部の生徒で上記すべての4試験を
とることになりました。しかし変わらずアーク溶接のみの生徒もしばしば。

技術的には上記4資格をすべて取れるように訓練してきてはいるのですが、
(特にガス溶接に関しては今年から初めて訓練を行いここまで持って来ました)
やはり受験料の問題がありまして。。
1資格の登録料が2500Ksh、施設料が200Ksh、材料費が500ksh(資格種類により異なる)、
つまり合計3000Ksh(約2700円)以上のお金が必要なのです。
ケニア人の平均月収が10000kshと言われている現状では、この金額は決して安いものではありません。
ですので、卒業時に受けられる資格数も限られてしまい、また1年後に別の資格またはさらに上位の
同資格を取るのが一般的です。上位資格はさらに高額の登録料が必要。
私としてもできる限り多くの資格を取得させることを目標にここまで努力してきましたが、
お金の問題が関わるとちょっとお手上げです。

さて、今回生徒が実際に試験を受けている会場に立ち会いました。
といっても普段授業をしている教室や実習場ですが。
やはりここケニア、いろんな問題が次から次へと発生します。

まずは、試験者のスケジューリング。労働省から通達のあった試験日が、試験者や会場のことを
まったく考慮されてないのです。例えば、2種類の試験を受けるある生徒の予定ですが、
その2試験が同じ日に設定されているのです。1試験に7時間かかるのに。。
しかも、適当に人数を各日にちに割り当てているので、ある日は試験者が多くて、ある日は少ない
というアンバランス。少ない分にはいいですが、人数が多いと実習場の工具・設備が足りなくなるので
大変なのです。ちょっと考えればわかりますよね。こんな簡単なことが彼らはできないんです。
いつも行き当たりばったり。反省もしない。だから進歩もしない。
(去年までは1資格のみだったので、今回初めてこの混乱を招いたのかもしれませんが・・・)

他にも、
・受験者が試験開始時刻に遅刻
・定められた試験時間、ルールを試験監督者はちゃんと管理しない
・工具が足りない(受験者が持ってこない、人数多すぎ)
・受験者が設備の扱いが未熟(あれだけ教えてきたのに・・・)
・試験材料を試験日当日買いに行く(受験者からの材料費徴収が試験当日のため、学校に予備金なし)

という感じで、これが国家試験?って思うほどその質の低さにびっくりしました。
試験結果は2月になるまでわかりませんが、経験上ほとんどの受験者は合格するでしょう。
というのも試験監督の採点が非常に甘く、過去にこんなんで合格?って疑う試験作品を見てきたので。
これでは技術レベルもあがらないのは明らかです。
日本と違い職業訓練校がたくさんあるのにもかかわらず、日本の技術に追いつけないのは
こういうところにも問題があるからなのでしょう。他にもいろいろ思うところもありますが。。
今日はこの辺で。ストレスがたまった試験週間でした。

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コメント

風邪を引いてるせいか熱くなってきたので書きます 遠い異国の地で奮闘する夫とそれを暖かく見守る妻 二年間いろんなことがあったんだろうなー とか たくさんのだいちゃんとの思い出を振り替えると胸があつくなったよ 僕も父親になりました だいちゃんの元気な顔をまた見れるのを楽しみにしてるよ

投稿: あっちゃん | 2012年3月14日 (水) 18時50分

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